2009年7月の金相場(田中貴金属工業)
■海外金相場
931.50ドル近辺でスタートした7月の金相場は、2日に発表された米国6月の雇用統計が市場予想より弱い内容であったことから一時940ドル近辺まで上昇しましたが、ECBトリシェ総裁が欧州経済の先行きに慎重な見方を示したことから対ユーロでドルが上値を切り上げる展開となったことや、10日足らずで20ドル以上の急落を見せた原油相場の下落、世界的な株式の下落による景気回復の後退観測を背景とした投機筋の手じまい売りなどを嫌気して反落しました。
この下落の流れは月中旬まで変わらず、13日には月間最安値となる908.50ドルまで落ち込みました。
しかし、900ドルに近い水準では、アジア圏を中心に値頃感から工業実需や投資用実需の買いが入り、反発しました。
また、金融大手をはじめとした米企業の 4-6月期決算が好調だったことから米株式が上昇に転じ、投機マネーがリスク資産へと還流。原油相場が60ドルを割り込んだところで反発すると、これを好感した金も反発しました。その後も、消費者物価指数や住宅関連など米国の経済指標が高い伸びを示したことから対ユーロでのドル安が進行したことも追い風となり、20日には950ドル台を回復。1週間ほどで40ドルを超える大幅な上昇を見せました。
その後、急騰の反動からやや利食い売りも見られ、また、原油相場や株式が上昇する中、金は上値の重い中で方向感に乏しい展開となり、27日に月間最高値の 956.00ドルをつけながらも950ドル近辺を中心としたレンジ相場での推移となりました。
しかし、原油相場の急落や、対ユーロでのドル高、また、欧米 ETFの残高が減少傾向に入ったことなど、投機筋による利益確定の売りから下落に転じると、930ドル台前半まで急落し、939.00ドルで越月しました。
■国内金相場
2,914円でスタートした7月の国内円建て価格は、2日に月間最高値となる2,951円をつけた後、軟調に推移するドル建て相場に合わせて下落。
ドル円為替相場が円高で推移したこともあり、9日には月間最安値となる2,765円をつけました。しかし、2,800円を割り込む水準では実需筋からの買いも入り、徐々に値を切り上げる展開となり、月末にかけて2,900円台を回復。
の後、利益確定の売りから値を崩したドル建て相場に合わせて2,800円台後半で推移し、2,900円で越月しました。
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