NY金大幅下落、25日終値は991ドル

25日のNY金は手仕舞い売りが先行し、大幅続落となった。

今週末には欧州主要中央銀行による金売却協定(CBGA)の最終年度が終了するが、ワールド・ドールド・カウンシル(WGC)によると、当該年度の金売却量は160万トンを下回った模様だ。これは上限となる500万トンを大幅に下回っている。もっとも、27日に発行する新協定においては、国際通貨基金(IMF)が403トンの保有金売却を実施する計画になっており、マーケットの反応は限定的。価格上昇と財政赤字拡大局面でも、ドルの信認問題などから保有金売却の動きが限定されていることは評価できるが、新協定においては一定の上振れを想定しておく必要がある。

また、金上場投資信託(ETF)の「SPDR GOLD SHARES」の投資残高は、前日の1101.73トンから1094.11トンまで減少した。決して大規模な資金流出は生じていないが、投資需要は加工需要の落ち込みを相殺する役割が期待されているだけに、需給面からも相場を下押しする要因になっている。

リスクマーケット全体に調整圧力が強くなっており、その流れの中で金市場でも手仕舞い売りが優勢になっている。経済環境そのものは決して悪くないが、行き過ぎた楽観ムードを是正する動きが広がっており、株式や原油相場などでも手仕舞い売り優勢の展開になっている。1000ドルの節目を早期に回復できないと、9月始めの急騰が開始された975ドル水準まで調整が進む可能性も想定しておく必要がある。ただ、マクロ経済環境に劇的な変化が生じなければ、あくまでも上昇トレンドにおける一時的な調整局面に留まる見通し。9月入りしてから約75ドルの急伸相場となっていたことを考慮すれば、日柄または値柄調整が必要とされるのは当然である。一段高を試すには、ドル安が必要条件となる見通し。

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