6月の金相場動向(田中貴金属工業)
■海外金相場
月間最高値となる987ドルでスタートした6月の金相場は、ユーロに対するドル安や堅調な原油相場に支えられて下値をサポートしながらも、景気回復期待から上昇する米株式に上値を抑えられ、970ドル近辺から980ドル近辺のレンジでもみ合う展開となりました。しかし、5日に発表された米雇用統計が市場予想より良好な結果であったことからドルが買われ、これを嫌気して金相場は下落。週明け8日には940ドル台をつけました。ドル反落や原油相場の堅調な推移などから一時960ドル台まで値を戻しましたが、景気回復に対する期待感から安全資産としての金に上昇の勢いはなく、また米長期金利の上昇に伴う政策金利の引き上げ観測なども嫌気されて下落に転じ、15日には932.00ドルをつけました。
その後、ドルが急落し割安感から実需の買いも見られたものの、根強い景気回復期待から金相場は方向感を失い、935ドルを中心に小幅な値動きで推移。22 日には原油相場を中心とした商品市場全般の急落を受けて、金も月間最安値となる919ドル近辺まで下落しました。しかし、この水準では値ごろ感もあり、アジア圏で現物投資需要が旺盛となったことから反発し、920ドル台を回復。米FOMCは注目すべき材料も無く終えたものの、米長期金利の上昇を背景として、資産保全に有効とされる金相場は堅調に推移。また人民元の国際的役割を拡大するため中国は金の購入を一層進めるべきとの同国政府筋の発言が報道されると上げ足を速め、さらに中国人民銀行のレポート内容を受けたドル安などもあり934.50ドルで越月しました。
■国内金相場
3,025円で寄り付いた国内円建て相場は、月中にかけて為替相場がドル高で推移する中、5日には月間の最高値となる3,071円をつけましたが、軟調に推移するにドル建相場に相殺され、3,020円から3,040円のレンジで推移しました。ドルの急落をきっかけに軟調に転じると15日には3,000円を割り込み、23日には月間最安値となる2,863円まで下落しました。月末にかけては戻りを見せたドル建て相場に併せて上昇に転じると2,900円台を回復し2,939円で越月しました。











