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3月の金相場動向
■海外金相場
949.50ドルでスタートした3月の金相場は、米株式の下落を背景とした換金売りと見られる売りから軟調に推移し、4日には910ドルを割り込むまで下落しました。しかし、各国中央銀行が政策金利の利下げ余地を縮小し(5日にBOE,ECBともに0.5%の利下げ発表)、英国でも次の政策として量的緩和が採られると資産保全の動きから金に買いが集まり、また、米失業率が25年ぶりの水準となる悪化となったことから安全資産としての買いに急伸し、6日には 937ドル近辺まで回復しました。その後、シティグループの経営改善報道をきっかけとして米株式が連日上昇したことを嫌気して反落し、900ドルを割り込む場面も見られましたが、中国が外貨準備を金に振り分けるとの報道や、金ETF残高が再び増加したことなどから反発。13日に928.00ドルをつけました。
中旬に入ると、米国を始めとした世界的な株価上昇基調から金は安全資産としての魅力が薄れることとなり、FOMCを控えた様子見の中軟調に推移。18日には月間最安値となる893.25ドルをつけました。FOMCにて最大3,000億ドルとなる長期国債の買い取りや、住宅ローン担保証券の購入拡大が発表されるとドルが急落。金は急騰を見せ、欧米からのETFを通じた買いも加速し(3月末時点では在庫が1,600トン超)、20日には月間最高値となる 957.00ドルをつけました。 23日に米財務省が官民による金融機関の不良資産買い取り構想を発表すると、米株式は前日比500ドル近い上昇を見せ、これをきっかけとして金は急落。ガイトナー財務長官の基軸通貨見直しともとれる発言を背景としたドルの下落や、原油相場の下落から上昇する場面も見られ、また、G20首脳会合において IMFの途上国支援の財源として保有する金の売却が協議される見通しとの報道で上昇の期待も持たれましたが、月末にかけては軟調に推移し916.50ドルで越月しました。
■国内金相場
国内円建て相場は、月間最高値となる3,000円でスタートしました。月間を通してドル建て相場とドル円為替相場がともに荒い値動きで推移したものの、ほぼ逆相関に推移したことから円建て相場では比較的おとなしい値動きに終始しました。11日に月間最安値となる2,869円をつけた後、本邦で徐々に需要が回復したこともあり、月末にかけて緩やかに上昇しながら推移しました。27日には2,980円まで戻しましたが、31日に為替相場が大幅に円高に振れたことから2,903円に下落し越月しました。
(田中貴金属工業)