2012年の金相場見通し

2008年のリーマン・ショック以降、金価格は急激に上昇しはじめた。
今年は、ギリシャの債務懸念が高まると、9月には史上最高値の1923ドルまで上昇した。しかし、ここ最近は1600ドル付近まで急落している。

2012年の金相場はどんな動きになるのだろうか?

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「石油と違って燃えてなくなることのない金は、つねに在庫があふれているので、ある程度の高値を付けると、売りが入って上値が重くなりがちです。しかし、長期的に金の上昇相場は続くでしょう」と予想するのは、元ワールド・ゴールド・カウンシル日本代表で、日本における金投資の第一人者である豊島逸夫さん。

今年の夏、金価格が急騰したのは、欧米の問題でドルやユーロへの信用不安が高まったからだ。
「通貨の価値は国の信用力によって支えられているものですが、金の価値は金そのものの信用によって支えられています。欧米の信用不安は当面続くはずですから、ドルやユーロが売られ、破綻懸念とは無縁な金に資金が流れ込む動きは来年も続くでしょう。瞬間的に2200ドルを付ける可能性もあります」(豊島さん)

新興国による金の購入が拡大することも、価格上昇要因となりそうだ。
「最大の金消費国である中国やインドは高インフレに悩まされており、資金が金に流れやすい状況が継続しています。また、新興国が外貨準備として年間500トン前後の金を購入しており、これが金価格の長期上昇トレンドを支える要因になっています」(豊島さん)

また、ドル建ての金価格は過去10年間で約6倍上昇したが、金の生産量はそれほど伸びていない。「慢性的な供給不足も、金価格を押し上げる要因となりそうです」と豊島さんは指摘する。

一方で、ギリシャでデフォルト(債務不履行)が発生するなど、リーマンショックを上回るような危機が発生すれば、安全資産と言われる金でも大暴落する危険がある。欧州危機の不安が遠のいた場合も、利息を生まない金からドルやユーロなどに資金が流出して、値を下げる可能性はあるだろう。

「長期的には上昇が期待できるにしても、短期的にはさまざまな要因によって大きく値を下げる可能性があります。純金積立やETFを1口ずつ購入するなど、なるべく購入するタイミングを分散してみるのがいいでしょう」(豊島さん)

2012年金投資のポイント
●一時的な下落に備えまとめ買いはしない!
●短期派は国内ETF、長期派は金現物を!

(Sankei Biz)

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