欧州債務懸念が一向に収まらない中、昨年末は安全資産と言われる「金」も売りの対象となりました。さて今年はどんな年になるのでしょうか?
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2011年後半は本来ならば買われるはずのゴールドまで売られたまさに不安が先行したマーケットでした。ヨーロッパ情勢がやはり2012年も最大のマー ケットの関心事にあることはおそらく変わらないでしょう。問題は2011年後半とにかくリスクアセットのすべてを売ってでもまずキャッシュを持っておきたいという投資家の不安心理がどのように変化していくか、でしょう。投資マネーの動き、これが最大の鍵を握ると思います。コメックスの投資家ロングポジショ ンはほぼ3年ぶりの低水準にあります。一方、アジアを中心とする実需の買いは旺盛、またGold ETFの残高は史上最高レベルにあり、新興国の中央銀行はそのゴールド買いの姿勢を強めています。Comexの投資家ロングポジションがこれくらいのレベ ルであった3年前のゴールド価格は900ドルでした。それに比して現在は1600ドル近くにあるということを考えると、先物以外の分野での長期的投資家の買いは健在であると思われます。旺盛な実需と中央銀行の存在で下値は支えられるのではないでしょうか。そして一旦投資家心理が改善するとおそらく売られて いるすべてのアセットの中で、一番に買われるのはゴールドであると思います。このところ株とともにリスクアセットとして動いていますが、この状況いつまで も続くわけではないでしょう。FRBを始めとして各国中央銀行の金融緩和政策は変わらず、世界中の流動性は増えており、これがゴールドの上昇の最大の要因になっていることは今年も変わらないはずです。(ただ昨年末から、欧州危機による資金出し渋りのために、ドル資金がうまくマーケットに回らなくなったとい う状況があり、それがドルへの資金集中により拍車をかけ、引いてはゴールド売りにもつながりました)
ゴールドの発行体のリスクがないというほかの金融資産にはない特性が本来であれば最も評価されるべき状況にあるはずです。このままゴールドは株や債券などと同じようなリスクアセットなってしまうことはないはずです。そう考えるとやはり長期的視野にたち、その特性をもっともうまく利用すること、つまりポートフォリオの一部としてほかの金融資産のリスクの分散としてゴールドも保有するというのが最も堅実な投資姿勢だと思います。
(GoldNews)
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